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2019年02月

そうなったのには理由(わけ)がある

みなさん、こんにちは。大西三千男です。

良くなっていく過程 1)現状を受け入れる、の補足をしようと思います。


現状を受け入れるということに対して、抵抗が出てくる方もおられることでしょう。


とても受け入れられません。そもそもこんなわたしは許せませんし、許したくありません、という訳です。


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でも、ここで考えて欲しいのです。今の自分を許せないとしても、こうなったのには理由(わけ)があると思いませんか?


ものには原因と結果があります。ヒマワリの種を蒔くからヒマワリの花が咲きます。アサガオの種を蒔けばアサガオの花が咲くのです。アサガオの種を蒔いたのに、ヒマワリの花が咲いたということはないのです。


最初に「こういうわたし」になった時があるのです。どうしてそうなったのでしょうか?そうする方が、まだ楽だったからだと思うのです。実際、楽に感じてしまった。学習してしまったのです。これからも、このやり方でいく、と決めたのですね。


ところがこのやり方は劇薬でした。なぜならば、自分の心の声に寄り添わないやり方だったからです。最初の内はできるんですよ。でも、毎回、毎回、心の声を無視していると、やがて、心の声がこう考えだします。


「少しもわかってくれない」

「わたしの望みなんてきいてもらえない」

「わたしって、何なの?」

「わたしはいつも我慢ばかりしている」

「夢なんか、もっても意味がない」

「わたしなんてどうなってもいい」


この段階になると、身体や心に不調を感じだしたこともあったのではないでしょうか?


これは、心の悲鳴だと思うのです。もうこんなやり方は、やめて、という悲鳴。助けて、という叫び。


自分自身もとてもしんどいと思います。しんどいということはね、何かが間違っているということです。その間違いを、やめても良いんだよ、ということだと思うのです。


そして、もう一度考えてくださいね。辛かった時、子供ながらに考えたと思うのです。どうすれがここから抜け出せるのかなあ、と。子供ながらに一生懸命考えて、やってみたあなたがいるのですよ。とても健気だと思いませんか?とても勇気があったと思います。必死でしたよね。


誰のために?自分自身のために、でしたよね。りっぱですね。頭が下がる思いです。


いま、そういう健気な自分にたいして、もっと優しくしてあげてもいいのではないですか、という提案なのです。いまこそ、自分の心に寄り添ってあげて欲しいのです。


抵抗が出てくるのは、当然です。長い間、そうしてこなかったから。長い間、忘れていたことだからです。でも、もう止しにしましょう。止しにしても良いと思いますよ。


そうなったのには理由(わけ)があった。守ろうとしてそうやっていた。守るためにそうしていたのに、そういう自分を責めているとしたらどうですか?


もう受け入れても良いのではありませんか?


お読みいただきありがとうございます。

みなさまのしあわせをお祈りしています。



良くなっていく過程 4)やってみる

みなさん、こんにちは。大西三千男です。

きょうも、良くなって行く時、どんな過程を経て良くなった行くんだろう、と言うことについて考えてみます。今回はその4回目です。


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4)やってみる

ワクワクが出て来たら、やってみたいことが浮かんで来ます。浮かんでこなければ、いまのわたしで、なにができるかなあ、できることはなにかなあ、と考えてみます。


思いついたことをやってみてください。うまくできなくても、失敗してもいいんですよ。やってみたいことをやった、ということに意味があります。あなたの本質からやってみたいと思ったことを、意識するあなたが行動という形に移したことが重要なのです。希望を出せばやってくれる人と、思ってもらえたわけです。どんどん上がってくるワクワクを行動に移していきましょう。


ワクワクを大切にして行動していると、応援してくれる人が出て来たりします。何よりやっている自分が楽しい。楽しんでいる自分がいるわけです。それをみている周りの人はどんな気分でしょうか?その楽しい気分が伝わって、周りの人にも良い気分が広がっていくわけです。


やってみた結果、また別の新しいことをやってみたいという欲求が出ます。あるいは、周りからお誘いがあるかもしれません。新しい情報を教えてくれて、別のことをやりたいと思うかもしれない。これが、流れに乗るということです。逆らわずに、流れに身を任せていくと、なぜかわかりませんが、うまくいくことが多いと感じています。あとは、ワクワクする~やってみるの繰り返し。


これを繰り返しやっていくと、最初に、自分が問題と思っていたことが、気にならない、あるいは問題と思っていたことが違う方向に進んでいるという場合もあります。


大切なことは、問題(と思っていること)を直接取り除こうとするのではなく、まず、受け入れることから始めていいのかなと感じています。変えたい、変えたいと、問題(と思っていること)に意識を向けない。そこに意識を向けている限りは、否定することだから。否定からは何も生まれないのですね。まず、受け入れて、認める。肯定することが変化への第一歩ではないかと思っています。



お読みいただきありがとうございます。

みなさまのしあわせをお祈りしています。 


良くなっていく過程 3)ワクワクすることに意識を向ける

みなさん、こんにちは。大西三千男です。

きょうも、良くなって行く時、どんな過程を経て良くなった行くんだろう、と言うことについて考えてみます。今回はその3回目です。


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3)ワクワクすることに意識を向ける。

自分にOKを出し続けていると、尊重されている、と感じられるようになって来ます。そうすると、好きなこと、したいこと、欲しいもの、ワクワクするものを感じられるようになって来ます。


その時上がって来たワクワク感にフォーカスして欲しい。この時にありがちなのが否定する気持ちです。


「今更そんなこと」

「もう歳だから」

「恥ずかしい」

「人になんて思われるかな」

「そんな暇ない」

「そんなことに使うお金がもったいない」


できない理由が、いっぱい上がって来ます。どれも、これも、もっともらしい理由が上がって来ます。で、そうだよなあ、できないよなあ、とせっかくの心の声を押し殺してしまいます。実にもったいないことだと思います。


そこで考えて欲しいのです。それをやった時の自分の気持ちを。どんな気分になりますか?その気分を感じることが本当の望みなんですね。


ワクワクなんて感じません、と言われる方も多いです。ワクワクを感じないのではなくて、いままで感じることを押し殺していたので、無駄だ、とあなたの本質がそう思っているのです。だって、いままで感じたことを実行に移してくれたことがなかったから。100パーセントやってくれない。どころか全否定される。思ってみても虚しいだけ。ガッカリするだけ。だったら、何も思わない方がいい。そう思っているわけですね。ワクワクなんて無縁だから、生涯考えないことにしよう、と決めたわけです。


ワクワクを感じない自分にさせてしまったわけです。でも、ここでもそう。こんな自分はダメと否定してはいけませんね。そうなったのには、理由があるからです。そうしないと生きてこれなかったからそういう習慣が身についたのです。気がつけばいいのです。


「ワクワクも封印してたんだ、わたし」と思う。

気がつけば、ワクワクを取り戻せるわたしに戻れるのですから。遅くはないのです。


いま、ワクワクを感じなくてもいいのです。感じようと意識すれば、できます。自分と対話してみてください。

「いま、何がしたい?」

「いま、何感じてる?」

「何が食べたい?」

「どっちが好き?」

最初は、答えてくれないかもしれません。だって、ずーっと無視してたから。なにをいまさら、と拗ねるかもしれませんが、優しく、根気よく耳を傾けてみてください。だんだん、しゃべってくれるようになると思います。



お読みいただきありがとうございます。

みなさまのしあわせをお祈りしています。 


良くなっていく過程 2)そのままの自分にOKを出す

みなさん、こんにちは。大西三千男です。

きょうも、良くなって行く時、どんな過程を経て良くなった行くんだろう、と言うことについて考えてみます。今回はその2回目です。


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2)そのままの自分にOKを出す。

現状を受け入れるということを続けて行くと、自分を客観視できるようになって来ます。その時に、こんなわたしで良いんだ、とOKを出してみてください。抵抗がでくかもしれません。抵抗が出て来たら、抵抗が出て来た自分にOkです。「まだOK出せないんだ、わたし」と、これもここまでです、考えるのは。決して、まだダメか、と評価してはいけませんよ。


どんな自分でも、否定してはいけません。とは言っても、こんな部分があるのは流石にダメでしょうと言われる場合があります。


あなたが、嫌だと思っている部分は、あなたの本質の一部分なんです。あなたにはいろんな部分があります。あなたが気に入っている部分もあるでしょう。なんとも思わない部分もある。ここだけは人に見せられないという部分もあるかもしれない。でも、それもあなたですね。切り捨てられないんです。それなのに、ここは嫌だと思うとどうですか?そう思うとあなたのその部分は悲しむかもしれません。


嫌だと思っているあなたは意識するあなたです。意識するあなたが、嫌だと思っているあなたの本質を毛嫌いする、罵倒する。これって、学校でのいじめの構図と似ていると思いませんか?自分の中でこういうことが起こっている。責める自分、罵倒されるわたし。どこかかわいそうな気がします。


弁護士というのは被告人の利益を守るために全力を傾けます。どうあがいても被告人の有罪は免れないという場合でも、いろんな考え方を見つけて被告人を守ろうとします。罪を軽くしようと試みます。意識するあなたという存在も、あなたの本質を守ってあげないといけない。何があってもです。どこまでも味方であって欲しいのです。間違っても、検察側に回って、一緒に攻撃するのだけはやめて欲しいと思います。


何があっても守ってやるよ、と言われると、どれほどこころ強いでしょう。勇気が湧いてくると思います。意識する自分が、自分の本質に対してそういう環境を作ってやるということが大切かなと思います。それが、そのままの自分にOKを出す、ということです。



お読みいただきありがとうございます。

みなさまのしあわせをお祈りしています。 


良くなっていく過程 1)現状を受け入れる

みなさん、こんにちは。大西三千男です。

きょうは、良くなって行く時、どんな過程を経て良くなった行くんだろう、と言うことについて考えてみます。


人によって違いがあると思いますが、わたしの経験を通して、そして、あの時、ああ言う風にしていればもっと早く楽になったのかもしれないと言う思いも加味してお話ししたいと思います。


こうしないと良くならないということではありません。こういう経過で良くなったよ、という体験談と思って読んでいただいたら嬉しいです。4回シリーズでお伝えします。


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1)現状を受け入れる。

いま、あれが手に入っていないからうまくいかない。自分にはこんな性格があるから辛い。あの人があんな風だからいつも苦しめられる。


苦しい時と言うのは現状が受け入れられません。そして、その原因を誰か他の人に求めたり、自分のここがいけないから改めないといけないと責めたり、なぜ自分にはそれがないからだと悔やんだりしがちです。


そういう思いが出てくるのは、至極、当然のことだと思います。わたしも、そうでした。だから、苦しめる人を変えてやろうと無謀なことを考えたり、自分の嫌だと思う部分を変えなければ、と躍起になりました。が、それは叶いませんでした。


そもそも人を変えることはできません。ことわざでもありますように、馬を水辺に連れてくることはできますが、馬が水を飲みたいと思わない限り、無理やり水を飲ませることはできません。人もそうです。その人が変わりたいと思わなければ変わらないのです。


自分も同じです。ここが嫌だと思うことは、意識をその部分に向けると言うことです。意識を向けられたところは感覚が強調されます。強調された部分は、より一層その特徴が大きく出現します。結果、嫌な部分は、さらに嫌な特性が大きく出ると言うことになります。


つまり、問題だと思うことを直視して、直そう、なんとかしようと思うより、いまのそままの状況を受け入れると言うことが必要になるのです。


受け入れるとは、こういうことです。

「こういう部分があるけど、これがわたしだから」

「わたしにはこういう部分があるんだなあ」

「あの人のこういう部分がわたしをいらだたせるんだ」

ただ、そう思うこと。これだけです。


大切なことは、そのあとに、だからいけないんだ、と責めないことです。受け入れるとは、ただ事実を見るだけで、良い悪いの評価をしないということです。「ああ、そうかあ」ということです。



お読みいただきありがとうございます。

みなさまのしあわせをお祈りしています。 


心に栄養を与える

心の栄養ということについて考えてみましょう。


その前に身体の場合についてはどうでしょうか?実に明確な基準があります。1日に必要な栄養摂取量の目標値ということで、厚生労働省がそれを示しています。例えば、成人女性のカロリー摂取の目安は1950-2000Kcal、たんぱく質は50g、食物繊維は18g以上と言った具合です。


風邪をひいたり、体調を壊した時、

「栄養のある、消化のいいものを食べてぐっすり休むんだよ」

と労ってもらったりします。


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ところが、気分が落ち込んでいたりするときはどうでしょうか?

「どうしたんだよ。いつまでも落ち込んでちゃダメだぞ。気分を入れ替えて、しっかりやらなくちゃ」

などと、叱咤激励されたりします。


身体は治す、でも、気分は入れ替えられると思っているわけです。もしくは、気分の持ちようでどうとでもなる、と。身体に比べると心はおざなりになっていないでしょうか?でも、こういう考え方が大多数なのかもしれません。



「気持ちをしっかり持って頑張りなよ」

「そんなこと早く忘れてしまえよ」

「もっとやる気出せよ」

「くよくよするなよ」

「めそめそと男らしくないぞ」


言っている方は、悪気はないと思いますが、無茶な話だと思います。だって、心はコントロールできないから。励ましているつもりでも、聞いている方は、顔では笑っていても心の中では落ち込んでしまったりします。


栄養が身体にとって必要な要素であるように、心にも栄養が必要だと思います。


では、心の栄養とはなんでしょうか?それはことばです。わたしたちは、思考する時ことばを使います。ことばで考えます。そのことばにより、嬉しくなったり、悲しくなったり、怒りが湧いたり、怖くなったりするわけです。


要は、自分にどんなことばをかけているか?これが重要だと思います。誰が?もちろん、自分が、ですね。自分がどんなことばを自分にかけるかで、それが栄養にもなるし、毒にもなるのではないでしょうか。


では、どんなことばがいいのでしょうか?


例えば、みなさんが辛かった時、苦しかった時、どんなことばをかけて欲しいでしょうか?


辛い時、苦しい時に、

「そんなことじゃダメじゃないか。もっと頑張らないと。もっと一生懸命にやらないと」

と言われるのと、

「辛いよね。でも、一生懸命やったよね。仕方ないよ。今は少し休むときかもしれないね」

と言われるのとでは、どちらが心が軽くなりますか?


多分、後者だろうと思うのです。愛のあることばを自分に言ってあげるということです。


ポイントは、みなさんの大切な人や大事な友人であれば、なんて言ってあげるだろう?大切な人に愛のあることばをかけるように、自分にもそれと同じことばをかけてあげるということです。


自分で、自分に、愛のあることばをかけてあげる。そうしてもいいんですよ。


「辛かったね、よくやったね」

「それ以上、頑張らなくていいよ、もう、休めよ」

「悲しいんだね。泣いていいよ」

自分の心に寄り添ってあげること。感じている感情を受け入れてあげること。出てくる感情を受け入れてあげると心はとても喜びます。そんな喜ぶことを言ってあげるということです。


あれがあったから良かった

わたしのことについてもう少し書きます。

世間では、定年後もしくはリタイア後を第二の人生などと言います。わたしは、この言い方が好きではありません。

なぜならば、わたしは、自分の人生をとぎれることなくずーっと一本の道として歩いているわけで、定年まで、定年以降と切り分けられないと思うからです。


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振り返って切ると、いろんなことがありました。細かい話は控えますが、辛い時期、苦しい時期もあったわけです。思い出したくもない、できれば記憶から抹殺したいと言う思いもありました。暗黒の時代ですね。


しかし、いまのわたしは当時を振り返っても、そうは思わないのです。あの辛い時期があったから、いまのわたしがある。あの辛い時期があったから、カウンセラーになろうと思った。あれがあったからこの仕事に導かれた。あの時、辛いとおもったけれども、それがなかったとしたら、いまわたしはどのように毎日をすごしていただろう、と考えたりします。


結果として、わたしは暗黒の時代と思える経験に、あれがあったから良かった、と思っています。渦中にいるとなかなかそうは思えない。でも、人生はその時限りではない。続いているんです。一本の長い長い道なんですね。起こったことに意味があったんだなあ、としみじみ思います。


もし、いまのわたしが、辛かった当時の自分にアドバイスできるとしたら、こう伝えたいと思います。

「できなくなった自分を責めるんじゃないよ。お前はダメなやつなんかじゃない。苦しい毎日を生き抜いているとても強い人間なんだ。たいしたやつだよ、お前は。

どうしてこんなことになったんだろう、とできなくなった理由を考えるより、ここから抜け出すために、いま何ができるかなあ、とできることを考えてごらん。お前なら、できるよ。乗り越えられるよ

あの時、お前が頑張ったから、いまのわたしが存在している。ありがとう。感謝しているよ。よくやったね」


今は思えないかもしれない。でも、仮にです。今の悩みがなくなって、笑顔いっぱいの自分がいるとする。その時の自分だったとして、今の自分に何と声をかけてあげたいですか?想像してみてください。イマジネーションを働かせてくださいね。


これはお遊びです。良かったらこのワークに付き合ってください。

いつの日か笑顔いっぱいの自分になったつもりで、今のあなたにお手紙を書いてみてください。書いたら封筒に入れて実際に切手を貼って投函してみてください。二、三日後に届くでしょう。それを読んだ時、何を感じるでしょうか?


お読みいただきありがとうございます。

みなさまのしあわせをお祈りしています。 


Profiles

心理カウンセラー◆大西三千男
カウンセリングサービス所属カウンセラー。大阪地区担当。クライアントさまに寄り添い、ありのまま自分を受け入れ、自己価値に気づいていただくようサポートさせていただきます。気づきを得てもらうことで「腑に落ちました」「そう思っていいんですね」「安心しました」と好評である。

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